[終了]オーバード・ホールの舞台が美術館になる!? 全長9メートルの巨人が、舞台に出現!!

2017.03.07
イベント
みなさんこんにちは。
Freenaviとやまの早月です。

突然ですが..  富山県に住む皆さんは、過去オーバード・ホールが主催した「舞台の上の美術館」を、ご存知だろうか!?

2006 年、オーバード・ホールが開館10周年を記念して〝舞台を美術館〟に見立て、稀に見ぬ異空間演出を実現したことを..


私も当時、中学生だったのですが..  全国でも類のない『舞台を美術館にする』という試みは、学校でも話題になったことを記憶しています。当時、5 日間という短い会期にも関わらず 7632 名が来場され「美術展としては異例の入場者数」を記録したと言われ、話題となりました。

そして.. あれから10年、あの企画がふたたび甦ります。


オーバード・ホールの舞台に、彫刻と平面、光と音、そして訪れる人をも封じ込めて、まったく新しい美術展を創り上げる

1996年に富山の文化拠点として誕生したオーバード・ホールは、優れた舞台機構を持つ劇場として開館以来、オペラやバレエ、ミュージカル、オーケストラ、演劇など、ジャンルを超えた多彩な演目を可能にし、富山県民に親しまれてきました。

オーバード・ホールの最大の特徴は「三面半舞台」

日頃、客席から見える主舞台のほか、奥と左右にも舞台があり、大掛かりなセットチェンジに対応するなど、あらゆる演出を可能にする巨大な空間を有しています。全国でも類のない新たな美術展を体感することが出来ます。

巨大な舞台空間と機構を駆使して、美術造形の可能性を模索 すると同時に、劇場の魅力を知ってもらうことが最大コンセプトとなっているそうです。

衝撃!!全長9メートルの巨人が、オーバード・ホールの舞台に出現

美術展の軸となるのが、造形作家・清河北斗氏の彫刻作品。

清河氏が制作する作品は、いずれも斬新で、強烈なインパクトを放っています。驚くような大型作品も多く、ひと目で心を掴まれ、高揚感を覚える。「もっと他の作品も見たい!」そう思わせる作家のひとりです。

その清河氏が今回、自らの作家人生でも、かつてない大作に挑む。その全長、なんと9メートル!あまりの大きさに自身のアトリエでは構築不能な巨人をオーバードに出現させます。

この無謀ともいえる挑戦から目が離せませんね。

清河の彫刻作品と競演するのが日本画家の平井千香子氏

色香と狂気を備えた独特の世界は、おそらく万人の好みに合うものではないかもしれません。

ですが.. 平井氏の作品は妖しい魅力に満ちていて、不思議と包容力をも感じます。今回は、2015 年に清河が入善町の下山発電所美術館で発表した作品「仮様」に、直接筆を 入れて新しい生命を吹き込みます。

平井氏の特徴とも言える緻密な描写はそのままに、これまでとは 異なる一面を見せることでしょう。また、舞台床や彫刻に投影する映像の原画は、すべて平井作品 で構成されます。会場全体が平井の「気」で満たされることでしょう。

決して美術館では実現できないこと..   オーバード・ホールの劇場だから可能な演出

照明や映像、音響といった劇場ならではの舞台機構による演出です。本展では、オーバード・ホールの舞台技術スタッフが最先端の舞台機構を駆使して、演出効果を高めます。

照明デザイナーは、平成27年度「第35回 日本照明家協会賞舞台部門大賞・文部科学大臣賞」を受賞した渡部良一氏。受賞後初となる照明デザインに、期待が高まります。

音響デザイナーは、自身も作家としての顔を持ち、幅広い活動を展開している曽根朗氏。作品の世界観が際立つ「音」と「映像」にも注目してみてください。

劇場だからこそ可能な、狂喜乱舞のパフォーマンス

舞台上で強いエネルギーを放出する作品「仮様(かりさま)」と人間の生のエネルギーが対峙する時、突如音楽が鳴り響き、何十人もの狂喜乱舞がはじまる…。

振付は、とことんガムシャラをモットーに国内外で活躍を続け、富山でもファンが多い、あの田畑真希。音楽は、グルーヴする民俗音楽で知られる、馬喰町バンドの武徹太郎による書き下ろしとなっています。

さらに.. オーバード・ホールの全てを熟知した舞台スタッフ、毎熊が演出を担当。この場でしか感じられない、熱狂的な祭りをお見逃しなく。

会期中、全3回開催
①3月 3日(金)19:30~
②3月 4日(土)15:00~
③3月 5日(日)15:00~

【演出】
毎熊 文崇(オーバード・ホール舞台技術アドヴァイザー)
【振付】
 田畑 真希(ダンサー・振付家)
【音楽 】
武 徹太郎(馬喰町バンド)
【出演】
 仮様舞踊団

オーバード・ホール開館20周年記念事業
『舞台の上の美術館Ⅱ』KYOMU~巨無と虚無~

会期: 2017年3月3日(金)~7日(火)
時間: 11:00~20:00〈会期中無休〉
会場: オーバード・ホール
入場料: 無料

作家
造形作家/清河 北斗
日本画家/平井 千香子

スタッフ
演出・技術監督/毎熊 文崇
照明/渡部 良一
音響/曽根 朗
制作/藤田 充博
プロデューサー/福岡 美奈子

作家トーク
日時: 2017年3月4日(土)
時間:11:30~
作家:清河北斗・平井千香子